6月12日に聞こえの研修会を行いました。この研修会は、地域の保健師、保育士の方々を対象に、聴覚障害の早期発見への理解を深めてもらうために年に1回開催いたしております。今年は46名の方に参加していただき、聴覚障害に関する基礎的な講義や県内での聴覚障害児の発見と療育の流れについての講座を行いました。
実習では疑似難聴体験を行い、実際に聞こえにくい状態で会話をしてもらい、聞こえにくい時の気持ちを経験してもらいました。孤立感、疲労感、緊張、不安など感じることで、見えない障害に対する理解を深めてもらう機会になったのではと思います。
また、今年は鷹の子病院愛媛人工内耳リハビリテーションセンターでんでんむし教室の高橋先生にお越しいただき、「聞こえとことばの育ち~健診にかかわる方のために~」と題し、ご講演いただきました。
現在の健診の役割や、聴覚障害の早期発見の意義、また聞こえとことばの育ち、乳幼児の反応の見方についてお話しいただきました。実際的な話もしていただき、子どもにとって経験はとても大事で、その時の思いを伝えたいという気持ちを育むこと、そのやり取りの中でことばが育っていくことなど、とても分かりやすく説明していただきました。
また今後も研修会を通して、聴覚障害について理解を深めてもらう機会になればと思います。