6月27日に聞こえの研修会を開催しました。
この研修会は、地域の保健師、保育士の方々を対象に、聴覚障がいの早期発見への理解を深めてもらうために年に1回開催いたしております。今年は44名の方にご参加いただきました。
実習では、疑似難聴体験を行いました。ヘッドホンから大きな音の雑音が聞こえる状態にし、周囲の音が聞き取れない中で会話をしてもらい、孤立感、疲労感、緊張、不安など、本人の気持ちを体験をしてもらいました。
また、愛媛大学教育学部、特別支援教育講座の加藤哲則先生にお越しいただき、「聞こえとことばの育ち~健診にかかわる方のために~」と題し、ご講演いただきました。
新生児聴覚スクリーニング検査や、健診の現在の役割や聴覚障がいの早期発見の意義、1歳半・3歳児健診での注意点、愛知県での取り組みなどお話いただきました。実際に新生児聴覚スクリーニング検査を受けている映像なども見せていただき、親の気持ちになって検査を待つことで、その後の支援や情報提供がいかに大切かを知る機会となりました。
また軽度・中等度難聴児の支援についても話をしていただき、一見聞こえているように思われるため、必要な支援を得られず、生活の中で本当は困っている場面が多いことなど説明していただきました。
聴覚障がいの早期発見の意義や、保健師さんが健診で果たす役割など、今後の健診に活かせる知識・情報を多く提供していただきました。今回の研修で得た情報が、聴覚障がい児の早期発見・理解へとつながればと思います。