2月26日に聴能訓練の保護者講座「ことばの発達・発音について」を行いました。
以前聴能訓練を担当されていた高橋眞由美先生をお招きして、お話を伺いました。高橋先生は、
十全医療学院言語聴覚学科で言語聴覚士の育成にも携わられた経験もあり、長年聴覚障害児の育
ちを見て来られた経験と視点から、ことばの発達に必要なことについて講話いただきました。
「楽しく食べておはなししよう」
おしゃべりを楽しむために重要なこととして、話の速さについていける音声言語処理力、また聞き手が理解
できる話しことばの明瞭さが必要であり、これらはすぐにできることではなく、時間をかけてできあがっていきます。
今回は、発語を引き出しやすく、発声器官を駆使することができる「食べる」場面を題材にことばや発音に
ついて学んいきましょうとのお話しがあり、実際にりんごを食べる場面を用意しました。保護者と子どもたち
の関わりを見てもらいながら、どんな声掛けをするか、反応に合わせたことばがけ、同じフレーズではなく、
一段階上のレベルのことばがけをしていくことなどアドバイスをいただきました。
後半は、発音練習で使うお菓子やその使い方など、実際に見せてもらいながら、楽しんで舌や息の遊びを
教えていただきました。「食べる」という身近な場面がことばや発音の練習につながっており、またちょっと
した毎日の積み重ねが発音の練習になることなど、今後の関わり方に参考になったと思われます。