お知らせ お知らせ

  2014年09月02日 平成26年度聴覚障害児担任者研修会

カテゴリ:
お知らせ

 

 聴能訓練児が通う地域の幼稚園や保育園の先生を対象とした研修会を行いました。

センターの紹介のあと、疑似難聴体験を行い、ヘッドホンから聞こえるノイズにより聞こえにくい状態を作り、3人1組で会話をしてもらいました。ずっと口元に注目している、疎外感、不安が強い、ことばを知っている大人だから理解できるものもあるが、文字が理解できない年齢だとより難しいと思うなど意見をいただきました。

 講演では、愛媛県立松山聾学校の河村先生に来ていただき、実際に小学校などで聴覚障害の理解啓発の話をする際に行っているデモンストレーションを紹介しながら、聴覚障害児の理解を支援についてお話ししていただきました。

デモンストレーションでは聞こえにくい、聞こえないことは見えにくい障害であることを体験してもらうため、同時に3人が好きな果物を言い、それぞれが何と言っているか当てるというゲームを行いました。

 なぜ分からないかを考えてもらい、「一人ずつ話す」という配慮点を子どもたちから引き出し、それを実際のクラスでも実践してもらい、できている子どもにはきちんと評価し強化していくようなクラス運営をしていくことなどが紹介されました。

 また、日頃から聴覚障害児はマイナスの評価を受けることが多く、意欲が低下しないようプラスの経験をいかに多くさせるかが大事であり、コミュニケーションの成功経験を多くしてもらい、意欲を高める、自己効力感を高める支援をしてほしいと話がありました。

 短い時間ではありましたが、園での取り組みに活かしていただける研修になったのではないでしょうか。来年度も継続して研修会を実施していきたいと思います。

CIMG1743  26 ヘッドホンCIMG1748CIMG1751 26 河村先生

 

 


▲ページトップへ