ページ4から5 視覚関係 <同行援護従業者養成研修> 視覚障がい者の外出支援を行なう同行援護従業者養成研修を5月と6月、9~10月に実施しました。 気温が上がってくる中最後まで研修に取り組まれた方々お疲れ様でした。今後のご活躍をお祈りしております。 また、10月末に応用課程、11月に一般課程補講、12月に一般課程をそれぞれ開催予定です。 <視覚障がい者福祉地域講習会> 8月に西条市で実施し、視覚障がい者の補装具・日常生活用具および便利グッズの紹介と体験を行いました。 前半は補装具と日常生活用具の違いや申請の手順について説明させていただきました。後半は実際に機器や道具を使用して体験を行い、音声読書器の体験では持参のレシートや手紙を読み込んでみて、どれくらい正確に読み上げるかを確認していました。 <夏休み親子点字・手話体験教室>(写真) 小・中学生を対象に、点字や手話を体験してもらうことで、視覚・聴覚障がい者への理解を深めてもらうことを目的に、 毎年学校の夏休み期間中に「夏休み親子点字・手話体験教室」を実施しています。 今年は8月3日(土)に実施し、4家族8名にご参加いただきました。 簡単な手話や点字について、親子でいっしょに楽しみながら体験していただき、希望者にはセンター内の見学もしていただきました。 参加者の皆さんからは「楽しかった」という声が多く、お子さんだけでなく、保護者の方にとっても視覚・聴覚障がいに関して学ぶ良い機会になったようです。 聴覚関係 <聴能訓練 担任者研修会> (写真) 6月26日(水)に訓練児が在籍する保育園等の先生たちを対象とした研修会を行いました。 擬似難聴体験や聴覚障がいの基礎知識を学んだ後、愛媛県立松山聾学校教育相談担当の藤谷(ふじたに)朋(とも)宏(ひろ)先生より、 聴覚障がい児の理解と支援についてお話いただきました。 聴覚障がい児は、分かっていないのに返事をして友達とトラブルになったり、コミュニケーションが取れず自信をなくしていたり、学校生活で「静かに苦戦している子」が多い。 自信をもって活動できる力を付けるには、見て分かる支援(写真、イラスト、カード等)を行なっていくことが重要だと話がありました。 参加者から、「難聴体験をすることで、聞こえにくさを身をもって理解できた」「視覚教材を取り入れた保育をしていきたい」等の感想をいただきました。 また今後も継続して研修会を実施していきたいと思います。 <視聴覚障がい者情報機器操作講習会> (写真) ・聴覚障がい者対象・ 9月21日(土)に、認定NPO法人障害者放送通信機構の重田(しげた)千輝(かずき)氏をお招きし、目で聴くテレビ説明会を開催しました。 目で聴くテレビやアイドラゴン、シードラゴンについて詳しく説明していただき、実際に目で聴くテレビの番組を視聴しました。 とてもわかりやすく楽しい説明会で、説明会終了後、早速申込書を記入している方もいらっしゃいました。 参加された方からは、「具体的な説明や実際の番組の一部が観られて、とても勉強になった」「アイドラゴンに関する疑問が解消された」等の感想をいただきました。 今後も、視聴覚障がい者のニーズに沿った講習会を実施していきたいと思います。 <子どもの聞こえセミナー> 保健師を対象とした「子どもの聞こえセミナー」を開催しました。今年はZoom形式で行い、53名の参加がありました。 講演1では、愛媛大学教育学部の加藤先生から、新生児聴覚検査や健診の役割についてお話いただきました。 講演2では、愛媛大学医学部耳鼻咽喉科の寺岡先生より、県内での難聴児の早期支援体制について講話をいただきました。 「遅発性難聴について初めて知った」「乳幼児健診が重要だと再確認できた」等の感想をいただきました。 <聴覚障がい児交流会>(写真) 8月4日(日)に、難聴児の会「うさぎのわ」と合同で交流会を実施しました。 初の日曜開催ということもあり、20組67名に集まっていただき、賑やかな会となりました。 自己紹介をした後、夏祭りごっこをしました。魚釣り、輪投げ、ヨーヨー釣りコーナーを周って、シールを集めていきます。 スイカ割りにも挑戦!本物そっくりのスイカをめがけて、声を頼りに進みます。割ってみたら、なんと、ゼリーが出てきました。 その後、かき氷づくりにもチャレンジ。遊んで食べて楽しい交流会となりました。 訓練修了生たちや保護者の皆さんには、いろいろとお手伝いいただきました。ご協力ありがとうございました。 <耳と聞こえのセミナー>(写真) 第1回のセミナーは、「聞こえと加齢難聴について」と題して、愛媛大学医学部耳鼻咽喉科 寺岡 正人(まさと)先生にご講演いただきました。 認知症の発症に、難聴が関係していることが分かり、難聴予防が注目されています。予防には、動脈硬化にならないことが大切であり、 バランスの良い食事、適度な運動が重要だと話がありました。またヘッドホン難聴についても話があり、長時間騒音を聞かない、適切な音量で聞くことが大切だと話がありました。 今後も継続して、聞こえや補聴器、難聴予防等の情報を提供し、聞こえの理解を深めていきたいと思います。