8月17日(金)当センターで聴覚障がい児担任者研修会を開催しました。聴能訓練訓練児が通う、地域の保育園や幼稚園の先生方14名の参加がありました。
疑似難聴体験では、ヘッドホンを装用し、ノイズを流して周囲の音が聞こえにくい状態で、3~4人1組で会話をしてもらいました。
ずっと口元に注目している、疎外感、疲れる、不安が強い、ことばを知っている大人だから理解できるものもあるが、文字が理解できない年齢だとより難しいと思うなどの感想が出されました。
また8人グループでの会話は、より理解できないことが多く、だれが話しているか分からなかったので、肩をたたいて、話しかけたりする配慮がいるなどの気づきが得られました。
講演では、鷹の子病院愛媛人工内耳センター長である高橋信雄先生より「聴覚障がい児の理解と支援について」と題して講話いただきました。
講和の中で、聴覚障がい児が多くの場面で困っているについて話がありました。
補聴器をすると聞こえる、と思われがちだが、みんなと同じようには場の共有ができず、分かったという経験が十分にできないこと。そのため、自主的に活動することが少なくなってしまうなどの問題が起きていることが説明されました。
また、氷山の一角のように、言えることばの下には、分かることば、分かる事柄があり、その分かる事柄を増やすことが大切である。実物やジェスチャー、近くでの声かけなど、分かりやすい関わり方を行い、分かる経験を増やし、自信も持たせてほしいと話がありました。
今回の研修での気づきを、2学期からの保育や活動に活かしていただければと思います。