4月の聴能訓練保護者講座は、「聴覚障がいの基礎知識」という内容で行いました。
・聞こえの仕組み
・聴覚障がいの程度と種類
・補聴器と人工内耳
・コミュニケーション方法
・身体障害者手帳の等級について
資料を用いて説明し、基礎的な知識を学びました。
後半は、擬似難聴体験を行いました。イヤモールドの採取に使用する印象剤で参加者の耳を塞ぎ、聞こえにくい状態で会話をしました。
「自分の声の大きさが分からなくなり、大きな声を出してしまって、慌てて声を小さくした」「どこから声がしているのか分かりにくい」「黙ってしまう」などの感想が出ました。
自分の声のコントロールや、だれが発言したかなどの音源定位が難しくなったり、雑音下での聞き取りなどが困難になったりすることを説明し、話す際には、事前に注意を促し、目を合わせてから話すなど、丁寧な関わりが大切になることを理解していただきました。