第38回全国高校生の手話によるスピーチコンテストで愛媛県から最終審査に2名選ばれました。
全国の応募者95名の中から、原稿・動画による選考を経て、最終審査に10名に残り、審査の結果、永野さんが入賞、そして二神さんが特別賞を受賞するというすばらしい活躍をされました。
その特別賞・入賞したスピーチを当センターで収録しましたので、ご紹介します。
【特別賞】 済美高等学校3年 二神 優(ふたがみ ゆう)
テーマ:「私の好きな言葉」
「あなたはあなたで、あればいい」という言葉との出会いは、暗闇に一筋の光が差し込むように、私を悩みから救い出してくれました。誰もが多くの素敵なものを持ち合わせて生きていることに気づき、人と比べるまでもなく、そのままの自分で満点だ、という風に考えを変えることができたのです。これからは、誰もがありのままの自分を愛せる環境づくりのために必要なことについて、自分らしく探究し、行動していきます。
【入賞】 愛媛県立松山聾学校2年 永野 彩夏(ながの あやか)
テーマ:「分からない」
私には分からないことが、たくさんあります。私は発音が不明瞭だから私が言いたいことは相手になかなか伝わりませんし、聞こえづらいから相手の言っていることは分かりません。辛くて、しんどくて、悔しい思いを今までたくさんしてきました。もし、私の耳が聴こえたら、発音が良かったら、友達と楽しく話すことができただろうか。先生の授業の内容を理解することができただろうか。私は皆に、分からないことを知ってほしい。
「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」とは・・・
手話の習得やサークル活動に取り組む全国の高校生の活動を奨励し、手話の普及とボランティア活動、福祉教育の推進をはかるための催しです。
全日本ろうあ連盟、朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社主催、厚生労働省、文部科学省、テレビ朝日福祉文化事業団、日本手話通訳士協会、全国聾学校長会後援、東京都聴覚障害者連盟協力、NEC協賛で毎年開催されています。
1984年に第1回が開かれ、以来、青少年の手話への関心が全国的に広がるのに伴って、内容を充実させながら、聴覚障害者福祉の向上に大きな役割を果たています。