9月15日に地域の保健師さんや訓練児さんの通っている園の先生方を対象とした「子どもの聞こえセミナー」を開催しました。今年度は新型コロナウイルス感染拡大のため、Zoomにて実施し、四国中央市から西予市までの多くの方々に参加していただくことができました。
前半はセンター職員による聴覚障がいの基礎的なことから当センター聴能訓練で行っている難聴児の支援について説明させていただきました。
午後からの講演1では愛媛大学教育学部の加藤教授から「聞こえとことばについて~新生児聴覚スクリーニング検査と健診を中心に~」という内容で、新生児聴覚スクリーニング検査場面の様子を実際にビデオで見せてもらい、検査の状況や1歳半、3歳児健診について丁寧にご講演いただきました。講演2では愛媛大学医学部耳鼻咽喉科の寺岡医師から「愛媛県下における新生児聴覚検査の現状と課題」という内容で、愛媛大学医学部附属病院における新生児スクリーニング検査後の精密聴力検査の実情や愛媛県身体障がい者福祉センターにおける耳鼻科診察の状況について詳しくご講演いただきました。参加者からは実際の支援事例や県内の現状を踏まえた内容でとても分かりやすかった、といった感想をたくさんいだきました。今回は初めてのZoom開催ということで難聴の疑似体験を行うことができなかったため、今後のセミナーで希望されている方もおられたので、今後の開催方法についても考えていければと思います。